シロヤシオは金時山から長尾山に満開、清純な白さは初夏の青空に映える!

シロヤシオは箱根の深山と新緑にひときわ輝く白花。短くも美しくはかなきその命に、山を訪れた人々は、心打たれる瞬間を感じます。

(2015年5月11日、金時山にて撮影)

【新緑と快晴に映える純潔無垢の姿】

大型連休の賑わいが少し落ち着き、山々の新緑がいっそう鮮やかに輝く箱根。仙石原のバス停や国道には、緑萌えるような金時山へ登りに出かける人々が目立ちます。

そのみなさんが楽しみにしている花こそ、シロヤシオでしょう。

(2015年5月11日、長尾山にて撮影)

ゴヨウツツジの別名でも知られており、主に金時山頂上付近から西隣の長尾山にかけて、緑深い尾根道を彩る純白の花々。五月の青空であれば、本当に光り輝いて見えるでしょう。

汗を流し登ってきた人々は、思わず感嘆の声を上げるのです。

色とりどりのツツジがあちこちで咲き誇る初夏の箱根。その中でシロヤシオは観賞用樹木としても優れており、とりわけ長安寺の庭を白く彩る光景は見事です。

(2014年5月10日、長安寺にて撮影)

【白花を盛り上げる葉もごらんあれ】

シロヤシオは東北地方岩手県南部から四国地方の太平洋側に分布し、ブナが育つ山の尾根に生息する高さ約3m~6mの落葉小高木。開花期は5月中旬~下旬ですが、地方によっては6月上旬。直径3cm~4cmの花をいっぱいに咲かせます。

花の白さをひときわ輝かせるのが、鮮やかな緑色の葉でしょう。長さ約5cmで、枝先に5枚輪生し全体的には互生、縁はほんのりとした薄赤色。この5枚の葉からゴヨウツツジとも呼称されるのです。

11月頃にはオレンジ色に美しく紅葉します。

花と葉(2015年5月11日、長尾山にて撮影)

関東地方では南部に多く見られ、とりわけ丹沢山地に多いことでも有名。そしてここ箱根では、やはりブナ帯のある金時山~長尾山にかけて見られます。

この時期は赤紫色に咲くトウゴクミツバツツジとの共演が楽しめるでしょう。前述の長安寺箱根湿生花園でもお目にかかれます。

金時山のブナ(2022年5月5日撮影)

シロヤシオとトウゴクミツバツツジ(2015年5月11日、長尾山にて撮影)

【愛子さまのお印、しかし数は少なく】

シロヤシオは皇族の「お印」にされています。そのお方こそ愛子内親王。「純白の花のように、純真な心で育ってほしい」との願いを込め、お印に選ばれました。

一方で生息数は減少してきており、長野県や愛媛県では絶滅危惧種に指定されるなど、だんだん貴重な樹木となりつつあるのです。

(2015年5月11日、長尾山にて撮影)

【新緑の山で出会えた喜びは忘れず】

新緑萌える初夏の仙石原は、金時山へ登る人々が目立ちます。私もこの季節に金時山へ出かけますが、行き交うみなさんから「ゴヨウツツジは咲いてますか?」と、よく尋ねられました。

シロヤシオは新緑の青空に映える花。しかし一度強い雨風が吹き荒れれば、瞬く間に散ってしまいます。それは美しくもはかない姿でしょう。

だからこそ、シロヤシオに出会えた喜びは、忘れられない想い出となります。

(2015年5月11日、長尾山にて撮影)

【シロヤシオの基本情報】

●和名…シロヤシオ(白八汐)
(別名…ゴヨウツツジ・五葉躑躅)
●学名…Rhododendron quinquefolium
●英名…Shiro-yashio tree
●ツツジ科ツツジ属
●落葉小高木
●樹高…約 3m~6m
●開花期…5月中旬~5月下旬
(葉とほぼ同時に開花)
●葉…枝先に5枚の輪生状で付き全体的には互生、長さ約2cm~5cmの倒卵形
(縁の部分が薄赤くなり、秋はオレンジ色に紅葉)
●花言葉…「愛の喜び」「上品」

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