仙石原ってどんな所? おすすめポイントを10選!
この記事の目次
【箱根町仙石原とは…】
「仙石原」ってどんな所でしょうか?
仙石原は神奈川県箱根町の北西部に位置し、西へトンネルを抜ければ静岡県御殿場市です。
金時山から望む神山・大涌谷と仙石原。右奥には芦ノ湖(2010年6月17日撮影)
約40万年前から火山活動を続けた箱根。大規模な隆起を繰り返しつつ「三重式カルデラ」が形成されました。仙石原はこの三重式カルデラの北西に位置します。
総面積は約16ha。標高は場所によって違いますが、中心部で約640m~650m。東京スカイツリーと同じくらいの高さなのです。
いつも噴煙を上げる大涌谷や、すぐ下部に位置する姥子(うばこ)も住所は仙石原。標高は約800m~1,050mです。
仙石原という地名には諸説ありますが、中でも鎌倉幕府を開いた源頼朝が「この地を開拓すれば、米が千石(せんごく)はとれるだろう」と言った説はよく知られています。
火山活動によって形成され、源頼朝も関心を寄せた仙石原。その魅力を10個紹介してみましょう。
【仙石原のここがポイント!おすすめ10選】
(1)自然が豊富!!
マイカーでいらしたみなさん、
オートバイでいらしたみなさん、
バスでいらしたみなさん、
ようこそ仙石原へ!!
まずはぐるりと周囲をごらんください。
ほぼ360度、緑の山々でしょう。
ここが箱根町仙石原です。
春は満開のサクラにウグイスが鳴き、
夏は深い緑を大輪のヤマユリが彩り、
秋は青空にススキの穂波と紅葉が輝き、
冬は雪景色に感じる温泉のぬくもり…、
大いなる自然を見て、触れて、聴いて…
全身で感じられる場所こそ仙石原です。
(2)空気がきれい!!
マイカーでいらしたみなさん、
オートバイでいらしたみなさん、
バスでいらしたみなさん、
ようこそ仙石原へ!!
まずは車から降りて、
大きく深呼吸をしてください。
空気が新鮮で美しいでしょう。
ここが箱根町仙石原です。
大空と山々、そして草原に森林。
太陽と自然との光合成が、
美しい空気を生み出します。
この空気を胸いっぱいに吸いこんで、
リラックスしましょう!!
(3)有名な山に登れる!!
仙石原へお越しのみなさん、
改めて周囲をごらんください。
東西南北を山が取り囲んでいるでしょう。
中でも北にそびえるひときわ高い山が、
金時山(きんときやま・標高1,212m)です。
日本三百名山に数えられ、箱根では人気ナンバーワンの山。年間10万人近い登山者が訪れます。険しい山ですが、登頂した時の達成感は抜群!! 頂上からは富士山が目の前に見えます。
(4)温泉が多い!!
箱根を訪れたみなさんには、温泉が目的という方も多いでしょう。箱根には17の温泉がありますが、仙石原はその一つで最も奥に位置します。
しかも目前の大涌谷から引湯しており、より本格的な温泉気分が味わえるのです。
この仙石原に温泉を開いた人こそ、日本の歴史に輝く大実業家、渋沢栄一。以前は牧場だった仙石原に1930(昭和5)年「箱根温泉供給株式会社」を設立しました。
噴煙上げる大涌谷の温泉…これを供給することに成功し、仙石原を温泉地として世に広めたのです。
仙石原には30に及ぶホテルや旅館・民宿があり、人々を心から癒してくれます。
(5)見学施設が多い!!
仙石原には、さまざまな見学施設があります。とりわけ自然を生かした湿生植物園や、国際色豊かな美術館にミュージアムは、仙石原の醍醐味と呼べるでしょう。
1976(昭和51)年5月に日本初の湿生植物園として開園。日本や世界の山野草が実に1,700種観察でき、売店やお食事処も用意されている、箱根町立 箱根湿生花園。
2005(平成17)年3月にオープン。フランスのガラス工芸デザイナー「ルネ・ラリック」の作品展示をはじめ、有名なオリエント急行客室が予約見学できる、箱根ラリック美術館。
1996(平成8)年8月にオープン。近世から近代のヴェネチアングラスを約100点収蔵・展示し、体験工房やユニークなイベントも開催される、箱根ガラスの森美術館。
大涌谷を望む箱根ガラスの森美術館(2023年9月13日撮影)
2002(平成14)年9月にオープン。西洋絵画に日本画から彫刻まで実に約10,000点を収蔵・展示し、自然豊かな森の遊歩道が新しく整備された、ポーラ美術館。
さまざまな自然に触れてみたい方、
高級感あふれる作品を鑑賞したい方、
華やかなイベントも味わってみたい方…
ここ仙石原はおすすめの場所です。
(6)ススキの名所がある!!
仙石原と言えば、ススキ草原があります。台ヶ岳(だいがたけ・標高1,045m)の北西斜面に、約18ヘクタールにわたって広がる大群落。
「かながわの景勝50選」にされており、毎年9月下旬から11月上旬には、黄金の穂波を輝かせるでしょう。山々の紅葉とのコラボが、より輝きを強調させます。
また例年3月中旬から下旬には、植生と景観を守るための大規模な野焼きが行われ、紅蓮の炎と煙と共に、仙石原に春の訪れを告げてくれます。
(7)ゴルフコースが有名!!
ゴルファーのみなさんにとって箱根仙石原は憧れの地。4つの有名なコースが山沿いに続きます。
1917(大正6)年7月に開業した、日本で2番目に長い歴史と伝統を誇る屈指のパブリック。仙石原中心部に最も近い、富士屋ホテル仙石ゴルフコース。
戦後間もない1954(昭和29)年11月に開業し、間もなく記念の70周年。毎年夏にはメジャー大会も開催され多くのファンが訪れる、大箱根カントリークラブ。
大箱根カントリークラブ(2021年4月26日、丸岳から撮影)
1954(昭和29)年7月に開業し、仙石原の自然を生かした細かなアップダウンのコース設定が人気。大涌谷や冠ヶ岳など箱根の山々を間近に望む、箱根カントリー倶楽部。
箱根カントリー倶楽部(2018年4月29日、仙石原自然探勝歩道から撮影)
1964(昭和39)年8月に開業。芦ノ湖に最も近い場所に位置し、箱根の山々を正面に望みつつ、スリリングなコース攻略が楽しめる、箱根湖畔ゴルフコース。
大自然と澄みわたった大気の中、自慢のベストショットを披露しましょう!
(8)超人気アニメの舞台!!
ここ仙石原はアニメファンの「聖地」でしょう。1995(平成7)年にTVシリーズがスタートし、4作にわたる壮大な映画が公開された、「新世紀エヴァンゲリオン」。
こちらは(株)長登屋さんが販売したカスタードケーキ。仙石原の商店でも販売中。
(2022年6月28日購入・撮影)
特に仙石原は劇中で「第3新東京市」として登場しました。2009(平成21)年以降には関連イベントが多数開催され、現在も町内各所に「コラボスポット」が見られるでしょう。
また関連商品やグッズ等も販売されており、変わらぬ人気を誇っています。
「ネルフ」ロゴマークがデザインされた電気自動車充電器(2022年5月10日撮影)
人類の命運をかけて戦う、10代の少年少女たち。その姿は私たちに、何かを強く問いかけてきます。
(9)地元に愛されるお寺と神社
仙石原には3つのお寺と神社があります。
1658(万治元)年創建という古刹・長安寺(ちょうあんじ)は「東国花の寺百ヶ寺」に挙げられるほど、四季折々の花が人々の心を癒してくれます。
そして参道沿いに出迎える、さまざまな表情の「五百羅漢(ごひゃくらかん)」。
春は花々、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色…。心静かに手を合わせてみませんか。
仙石原諏訪神社は江戸時代から存在していたとされる、まさに仙石原の鎮守様です。境内に入れば心身が引き締まるでしょう。
毎年3月27日には勇壮な「湯立獅子舞」が行われ、仙石原に春の訪れを告げます。
公時神社は鎌倉時代の武将・坂田公時(さかたのきんとき)をお祀りする神社。この坂田公時の幼少時こそ、日本昔話のヒーロー・金太郎と言われているのです。
金時山登山の起終点としても知られ、毎年5月5日・こどもの日に開催される公時神社例大祭は多くの人々で賑わいます。
(10)四季の変化を体感できる!!
そして仙石原は、四季の変化を肌で感じることができます。春の若葉、夏の深緑、秋の紅葉、冬の白銀…。
数日間天気が荒れることや、濃霧に覆われる日。積雪が1mを超え、気温がマイナス10℃以下になることも珍しくありません。
でもこの変化激しい気象こそ、箱根の山の自然を育み、人々に四季の変化を強く伝えているのです。
【仙石原は箱根の楽園】
いかがでしたか。
箱根町仙石原は自然がいっぱい、
見どころがいっぱいです。
そしていつも爽やかな風が吹いています。
家族で出かけたい方、リフレッシュしたい方、何かを心に決めたい方、人生を再スタートさせたい方…
箱根仙石原へいらっしゃい!!
高らかに鳴くキジ(2010年5月25日撮影)